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大会長挨拶

 第29回日本難病看護学会学術集会を2024(令和6)年8月24日(土)、25日(日)静岡の地で開催いたします。
 我が国は、超高齢社会における地城包括ケアシステムの構築、さらには世代や分野を超えてつながることで、住民一人ひとりの暮らしと生きがい、地域をともに創っていく地域共生社会の形成をめざしています。難病看護は「住み慣れた地域で安心して治療やケアを受けながら暮らし続けたい」と願う難病とともに生活する療養者や家族のニーズを把握し、地域の資源を活かし多職種チームで対応してきました。本学会も1979年に「難病看護研究会」として発足し、それ以来の長い歴史を持っています。
 今回の学術集会のメインテーマは、「チームのパフォーマンスを高める難病看護の可視化」です。難病看護の実践は、多職種と連携を図りながら、あらゆる世代を対象とした健康問題とライフサイクルの課題(就学、就労、結婚、子育て、介護等)に取り組む特徴があります。こうした難病看護の特徴から、本学術集会には難病療養者・家族、患者会代表者が参加し、難病ケアの質や QOL向上について、実務者や研究者と対話を重ねる療養者中心の文化が醸成されてきました。難病療養者中心の看護は、コロナ感染症拡大の状況下での医療・介護・予防・住まい・生活支援サービスを地域で提供する体制において、個人の健康問題のみならず、地域特性や地域課題を把握し、保健・医療・福祉を統合的に提供できるよう協働していたと考えます。ケア技術・資源開発、災害対応、ネットワーク形成などチームのパフォーマンスを高める難病看護の可視化をご参加いただく皆さまと検討し、さらにより良い看護・ケアについて語り合いたいと思います。
 実践・教育・研究に携わる看護職や多職種そして地域住民が学術集会で出会い、地域包括ケアシステムの進展と地域共生社会の形成へつなげていく場となる学術集会になることを願い、学術集会プログラムを企画いたしました。
 第29回日本難病看護学会学術集会が開催されます静岡市は、富士山の構成遺産として登録された三保松原や駿府城跡などの徳川家康ゆかりの地があり、見どころも豊富です。本年度は対面での開催をメインとし、講演・シンポジウムをオンデマンド配信いたします。皆さまのご参加を心よりお待ちしております。

2023年3月吉日

一般社団法人 日本難病看護学会
代表理事 秋山 智(広島国際大学)
第29回日本難病看護学会学術集会
学術集会長 冨安 眞理(静岡県立大学大学院)

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